ナダルのエネルギッシュな毎日
Tennis.comで、ナダルのエネルギーについての記事を見つけました。
Steve Tignor氏が今年3月にナダルにインタビューした時の様子なのですが、すごく微笑ましくて、紹介したくなってちょっと抜粋して訳してみましたのでよかったらどうぞ。
『』内は2006年の3月に投稿された記事の引用、最後の1節は現在(10月25日)のものです。
ホテルのロビーで3人の記者がナダルが来るのを待っているところから始まります。
『45分後、デニムを着た大きな男がロビーの隅から走り出してきた。彼は大きな笑みを浮かべ、青いフォルダーを抱えていた。ナダルだった。今すぐエージェントに見せなくてはならないものがあるという。彼はエネルギーに満ちていた。彼を止め、稲妻のようにすばやい握手を交わし、座らせるのはかなり大変だった。
フェスト(記者の一人)がインタビューを終え、またオフになると、ナダルは今度はガラス張りの玄関に向かって走って行った。ドアの前には4段か5段の階段があったが、それを下りて時間をムダにするよりも、彼は一気にそれを飛び越そうとして、よろけてほとんどガラスにつっこみそうになった。通りすがりの人たちとのたくさんの写真やサインのあと、我々はようやく彼を送迎車の後部座席に座らせることができた。ところが、彼のパスポートが見つからない。ナダルは車を飛び出し、彼の荷物のある、友達の乗っている車の方へ走って戻った。見つからない。数秒後、私の目の隅に、ナダルが別の方向に駆け出してホテルに戻って行くのが見えた。
五分間の死に物狂いの捜索の後、(彼らはフライトに遅れつつあった)、フロント・シートの誰かが「来た来た」と言うのが聞こえた。ナダルは車の、私が座っている側まで急いでやって来ると、ドアを開け、私が席を詰めるより早く、ほとんど私の上に座りそうになった。彼は座って、息を切らし、手にパスポートを折り曲げて握り、ベースボール・キャップを横向きに引っ張りながら、微笑んで深いため息をついた。
縁石から車を出そうとして、止まっている前の車の人たちに、ナダルのエージェントとドライバーがスペイン語で2、3言葉をかけた。私が左を向くと、ナダルは満面の笑顔で私を見ていた。「あんなこと言うなんて信じられる!?」と言うように口を大きく開け、目を驚きに見開いていた。
私たちが話し始めると、ナダルは完全に落ち着き、英語で話すために少し用心深く、たどたどしくなった。しかし彼は力強くもあった。ある時点で彼は突然、絶対的な説得力をもって「ウィンブルドンでは絶対にいいプレーをしたいんだ!」と叫んだ。そうするだろうと信じずにはいられなかった。』
彼がこんな風に生きてるとしたら、疲れるのも無理はない。ひとつ付け加えておくと、みんながナダルのパスポートを探してスーツケースを開けたり閉じたりしている時、パブロ・ネルダの詩集が目に入った。これをラファがツアー中に読んでいるのだろうか?まぬけなことに、聞くのを忘れた。
