2007年11月24日

ナダルEl Paisインタビュー(日本語訳)

週末出かけてて遅くなっちゃいましたが、ナダルのEl Pais紙インタビュー日本語訳やりました。
やってみたらけっこう意味が取りづらいところもあり、Google翻訳とつきあわせながらやったんですけど、ムリヤリなところもかなりありますのでご了承ください。m(__)m


I'm a better player, but I can't run
原文(スペイン語) "Soy mejor tenista, pero no puedo correr"
英訳(Men's Tennis Forum)


ラファエル・ナダルは旗忠スタジアムの通路を10メートルほどボールを蹴りながら走って行った。その後、ロッカールームに入るとロジャー・フェデラーとジャグリングを始めた。このスイスの選手がマスターズの準決勝で6-4 6-1でナダルを倒したばかりであることをうかがわせるものはない。人生で最高のシーズンを送ったと言うナダルは、足でボールを弄び始めた。「マラドーナよりうまいね!」とフェデラーがはやす。それから、世界No.2は彼のメルセデスの中国人運転手に迎えられ、当紙との会見に応えた。

Q:1年間、フィットネスの準備なしでのプレーとなりましたね。
N:言い訳みたいに聞こえるから言ったことはないんだ。ケガについて話すのは好きじゃない。フィットネスの準備は毎日してるけど、ランニングができない。これから、シーズン前にはやってみるつもりだけどね。2005年の足のケガ以来、前より注意深くなってランニングは避けてるんだ。試合をすることで調子を上げていかなくちゃならないんだけど、それは難しいよ。もともとの基盤になるものがないんだから。

Q:どうやってそれを埋め合わせているんですか?
N:泳いだり、プールの中で走ったり、ローイング、バイク、elliptical machine(不明)・・・でも経験から、ランニングと同じじゃないってことは分る。同じだけの自信をくれないんだ。厳しいよ。

Q:あなたを有名にした、走りながらのカウンターアタックをもうやらないのはそのせい?
N:全部、足を維持するためにあえてやってることだ。僕はいつも高い、長いボールを打ってた。それが僕の一番いいところだったんだ。でも無意識に、僕のゲームはこの小さな問題に適応してしまった。今はもうそんなに攻撃的にはやらない。あまり無理をしないようにステップが小さくなり、心理的に弱くなった。「このひどい状態は何なんだ!最高のテニスをしてるのに、2005年ぐらい体調がよかったら!」って、ひとりで言ってるよ。

Q:いつもNo.1になることを考えてプレーしてきたと思いますが、今はノヴァク・ジョコビッチがNo.2の座を脅かしていますね。
N:いつも、前よりも後ろが気になってたよ。フェデラーは常に遠くにいるからね。シーズンのある時期になったら、年末には僕がNo.1になるかもしれないって記事が出始めた。その年のランキングで僕が彼より上にいて、彼には守らなきゃならないポイントがたくさんあったから。カギになる試合はウィンブルドンの決勝だったね。

Q:決勝の後、ロッカールームで何があったんですか?噂を聞きましたが・・・
N:表彰式ではなんとか子供みたいなマネはしなくてすんだけど、ロッカールームについたら、僕は座り込んで・・・優勝を夢見てた大会の決勝で、No.1相手にたくさんのチャンスがあったのに負けた後なんだ。だから普通のことだと思うけど、僕は怒りと悲しみで泣き出した。今年泣いたのはこの試合だけだし、キャリアでも数回しかない。すごく接戦だったんだ。僕は20分か25分そこにいて、みんなが入って来たからバスタブの中に座った。みんな僕を励ましてくれた。僕はお礼を言って、ひとりにしてくれるよう頼んだんだ。みんなに泣いてるところを見られるのはいやだからね。

Q:おじさんでコーチのトニは、自分がコーチをするのをやめるべきじゃないかとまで言ったそうですね。
N:今年、シーズンの初めにうまくいってなかった時、彼はそう提案してきた。僕はノーと言ったよ。彼が問題なんじゃない。僕は別のコーチを必要とせずに、状況を変えるだけの勇気を持ってる。トニは僕のコーチだ。これからもね。

Q:何を学んだ?
N:もっと辛抱強くなること。もっと経験を積むこと。ものごとが思ったほどうまくいかないとき、これは大事なことだ。何かがうまくいかないと、僕は不安になる。でもそれは普通のことで、最終的にまたいいプレーができるようになるって分ってる。明日でなければ、2週間後、1ヵ月後、3ヵ月後、でなきゃ5ヵ月後にはね。いったんトップフォームに入れば、No.2でいるには何か理由があるってことを自分自身に証明できる。トップから底辺に行くなんてことはないよ。今年はそれが一番重要なことだった。8ヶ月タイトルなしで僕は心配になってた。でもインディアン・ウェルズで優勝した時、僕は高いレベルでプレーし始めてた。突然カチッと音がして何かがうまくかみ合わさる。多くの場合、必要なのはこれなんだ。

Q:そうなるために、ゲームを変えた?
N:クレーでは、ずっと多くネットに出たし、少し自分のスタイルを変えたけど、いつでも高い緊張を保って戦うことをベースにしてた。今はもっと確実にネット・アンド・ボレーに行ける。サーブもよくなったよ。まだ少し加速が必要だけど、サーブが時速10から12km速いというのは自信になるよ。

Q:他の部分でももっと攻撃的になる必要がありますね。
N:よく忘れてしまうんだ。これは課題だよ。僕にとっては簡単なことじゃないからね。ひどいプレーをしてる、すごく防衛的なプレーをしてるってことが分かるまで、もっと攻撃的にやらなきゃってことに気づかないんだよ。

Q:ドーピングについて他の人より疑われることが多い?
N:他の人より追い回されてる感じはしないけど、打ちのめされてる感じはするね。バカバカしいと思うことがたくさんあるよ。フェレールとの試合が終わった後、おしっこが出なくて0時までそこにいなくちゃならなかったんだ。床でで食事したんだよ。

Q:ドーピングで陽性になると制裁期間が4年になりましたね。
N:フェナドールにヴィックス・ヴェポラッブ・・・これはドーピングなんだ。小さなミスがドーピングになるってことを意識しなくちゃならない。マルティナ・ヒンギスがコカインを摂取したかどうかは分からない。あれが彼女の役に立つと思う?僕の役にはたたないよ。それに、彼女のイメージも地に落ちた。僕はドラッグを軽蔑するけど、そうはできない場合もあるんだ。選手たちはもっと一緒になって助け合わなくちゃ。そうすれば僕たちは力を持って抵抗できる。団結が必要なんだ。12月はずっと旅をして回ってるから、毎日どこにいる予定か言わなくちゃならない。こんなのバカげてるよ。「犯罪者みたいに扱われるなんて、僕は何者だ?」ってひとりごとを言ってるんだ。

Q:なぜフェデラーはケガをしないように見えるんでしょうか?
N:彼の年間スケジュールとプレーの仕方だね。フェデラーには生まれつきの条件のよさがある。僕にもあるのは確かだけど、もっとハードワークを伴ったものだ。自分が他の選手よりもケガをしてるとは思わない。ごく小さな問題が巨大な問題に言い換えられてるように感じるよ。今年はマルセイユの大会しか欠場してないんだ。

Q:ローランギャロスの決勝ではケガをしていなかった?
N:ローランギャロスの間じゅう足がしびれてた。小さな疑いも頭に入れたくなかったから、病院に行きたくなかったんだ。深刻なものじゃないって分かってたしね。痛かったよ。決勝の後病院に行ったら、小さな打撲傷だった。

Q:2005年の足のケガには大きな影響を受けましたね。今年は1ヵ月半、膝のせいで休みましたが、同じような影響を受けましたか?
N:違ってたよ。出口が見えてたもの。何が起きてるのかは分かってた。USオープンだからプレーしたんだけど、精神的に勢いはなかったね。マヨルカで分析を受けたら、すべてがすごく悪かった。鉄分とか防衛(免疫?)機能とか・・・。ドクターに1週間休みを取るように言われて、イビサ島に行ったんだ。あれは人生でも最高の週だったよ。

Q:フェデラーがゴンザレスに負けた時、どう思った?
N:奇跡だって思った。

Q:クレーシーズンがすごく集中してるのは問題?
N:すごく不利だよね。勝たなきゃならないプレッシャーの中で、何千も試合をこなす2ヶ月をすごすんだ。フェデラーは違う。彼は何もしない週が何週間もある。僕はクレーのポイントがなければ上海に行けないだろう。クレー以外でもとてもいいシーズンだったけど、その間に(クレーの間に?)何かあれば、1年中悪かったと思う。

Q:圧倒される?
N:ハンブルグに着いた時は疲れ果ててた。頭が爆発してる時もあったよ。特にフェデラーと対戦した時はね。4週間か5週間、毎週決勝を闘ったんだ。プレッシャーを感じる、すごく厳しい試合だった。1日中同じことを考えてたよ。疲れてるときはそうなんだ。

Q:中国の観客はあなたの物静かな性格と攻撃的なイメージのギャップに驚いてましたね。
N:僕は他の20代と違うことはやってないよ。まだ子供なんだ。普通の人間だよ。

2007年11月20日

トニおじのインタビュー@上海前

HRKさんに紹介していただいたTennis.comのトニおじのインタビュー(上海前)。
moccaさんからリクエストいただいたので訳してみました。ラファのチームが今どう考えてるのか分って興味深かったです。よろしければどうぞ。

原文: Guiding Rafa: Toni Nadal interview


Q:マスターズカップに入るにあたり、ラファエルのレベルをどう評価しますか?
T:USオープン以来、彼は数試合しかこなしていなくて実戦不足だった。パリの週は、何試合か連続でプレーすることができた。ラファがシーズン最高の時期を過ごしているのではないことは確かだ。でも、上海はいい大会にできるといいと思っているよ。

Q:他の選手と比較して、ラファが肉体的に良好であることはどの程度重要ですか?
T:その考えは何度も聞いたよ。ラファのプレースタイルのせいで彼は他の選手より走らなくてはならないってね。それは間違いだ。私は彼が以前と同様の努力をしているとは思わない。彼は肉体的な問題を抱えていて、フィジカルな部分のワークができない。それが現在の問題だ。調子を上げるためには試合が必要なんだ。

マドリッドでは、彼はバグダティスを相手に普通の試合をした。マレーと対戦した時はよくなったが、ナルバンディアンの時は非常に悪かった。私たちは、どうなったとしてもそこに留まる予定にしていたので、そこでカニャスとフェリシアーノ・ロペスと練習試合をしたんだ。パリでの最初の試合では、よく動けていなかった。幸い次の何試合かではいいサインが出ていた。特にユーズニー戦ではね。

Q:膝の問題のことですね。思ったより心配な状態ですか?
T:心配だが、それは私たちが解決しなければならない問題だ。他の選手には彼らの問題がある。ラファはそれとつきあっていかなくてはならない。世界No.2なら悩みは少ないと思うよ。もしランキング40位なら、同じというわけにはいかなかっただろう。人生では、起きたことは受け止めなくちゃならないんだ。

Q:膝の状態は今はどうなんですか?
T:よくなってるよ。2005年の終わりに苦しんだ足のケガのために、去年中敷を変えたんだ。足はそれに適応しなくちゃならなかった。靴底の新しい部分を踏むので、その結果を膝に感じてたんだ。

Q;一番の気がかりは何ですか?No.1になること?それとも新進の選手たちを近寄らせないこと?
T:私はフェデラーのことはまったく心配していない。逆だと思うよ。ロジャーは私たちにやる気を出させてくれる。いつかNo.1になるのは私たちの大きな望みだ。だがそれは今の主な目標じゃない。上がってくる新人たち、彼らが私たちの大きな気がかりだ。ジョコビッチだけじゃない。もちろん彼はすばらしい選手だが。ナルバンディアンもそうだ。彼がその気になれば、世界No.1になれるだろう。マレー、ガスケ、ベルディヒ、フェレール・・・新しい世代が強くなってきていて、まばたきしている間に負けてしまう。

Q:No.1の座について、あなたの考え方は、フェデラーは年上だから、将来いつかラファにチャンスがあると・・・
T:いや、そんな風には思っていない。テニスは1分ごとに変わっている。今は私たちがNo.2だが、次にはデルポトロかもしれない。さっきは彼について触れなかったが、彼はすぐトップ・グループに入るだろうし、次のNo.2になることもありえる。ここではすべてが関係しているんだ。自分が今いるところを賞賛するべきだよ。フェデラーに並んで世界No.2で、上にはたった一人しかいないんだ。これは名誉だよ。

Q:八百長と、多くの選手がギャンブラーに言い寄られた経験を明かしていることについて、あなたの意見は?
T:ラファの対戦相手は誰も試合を捨てたりしたことはないし、ラファもそのような不正な誘いを受けたことはない。スペインの選手についても、見たり聞いたりしたことはない。テニスに何もおかしなことは見えないよ。この話題は少し誇張されているんじゃないかと思う。証拠が見つかれば、それをやっている人はこのスポーツに恩恵を施したとは言えない。でも、もちろん、人生のどんな局面にも品のない人たちはいるものだ。テニスはクリーンなスポーツだし、私は100%の努力をしている選手しか見たことはないよ。

上海TMC SF敗退後のナダルのインタビュー

上海マスターズカップSFでフェデラーに負けた後のナダルのインタビューから抜粋で少しだけ。
原文:November 17, 2007 Rafael Nadal


Q:オリンピックのメダルとグランドスラムのチャンピオン、どっちが欲しい?
N:今日の記者会見のスタートはいいね。グランドスラム。グランドスラムがいいな。グランドスラムの次は、デビスカップか(オリンピックの)メダル。今はメダルかな。デビスカップは持ってるから。

Q:第1セットの4-4までは非常に接戦(very tight)に見えましたが。
N:すごく疲れて見えた(very tired)?

Q:接戦に見えました。最初の数ゲームはあなたの方がロジャーよりいいプレーをしていたかもしれません。その後、彼がブレイクしてそのまま逃げ切った形ですね。
N:第1セットはすごくいい試合ができた。チャンスもたくさんあったし。0-30、ブレイクポイントもひとつあった。まあ、たくさんじゃないけど、0-30、ブレイクポイントひとつで、フォア側にフォアハンドのパッシング・ショットを打ってブレイクしようとした。

でも、その後、彼が最初のブレイクをして5-4、最初のチャンスを彼はものにしたんだ。最終的に、第2セットの最初でやられたよ。僕は努力したんだ。集中して、続けようと努力したんだけど、彼は始めの方で信じられないようなプレーをしたよね。コートの中に入ってウソみたいなプレーをした。ミスもしなくなったし。第2セットの最初は、僕にはすごくタフだったよ。

そうして、ついに彼が2つ目のブレイクをして、試合はそれで終わりだ。僕は戦ったんだよ。本当に。なんとか踏みとどまろうとしたんだ。でも、彼は今日すごくいいプレーをした。何も言うことはない。彼にお祝いを言うだけだよ。

Q:第1セットの最初、あなたのサービスはいいようでしたね。彼にリードさせないためにはサーブが重要ですか?ロジャーとの試合では、それがすべてのカギ?
N:違う違う、だって僕は彼を倒したこともあるんだ・・・サーブがよくない時でもね。試合のカギはサーブじゃないよ。絶対に。

カギは、特にこのサーフェイスでは、まず、彼がベストのテニスをしてないかどうかってことだよ。もし彼の最高の日じゃなかったら、僕にはやりやすくなる。次に、そうだな、僕がいつでもすごく集中してなくちゃならない。

今日はリズムがつかめなかったんだ。彼がすごく攻撃的だったから。試合に踏みとどまるのが難しかった。必要な時にリズムをつかめなかった。彼がたくさんのエースを決めて、常にすごく攻撃的にリターンしてきたから。いいリズムでプレーするのが難しかったんだ。彼を倒すには、いいリズムが重要なんだよ。

うん、いいサーブをするのは大切だ。ロジャーに対してだけじゃなくて、誰に対してもね。ロジャーにもだけど、誰に対しても大事なんだ。この数ヶ月、サーブを改良して、少しいいサーブができるようになった。だから、来年も改良を続けるよ。
これから1ヶ月あるから、毎日上達するよう努力するよ。僕は若いし、続けなくちゃね。とにかく、努力しなくちゃ。やれるかどうかは分からないけど、努力しなくちゃ。


Q:来年はまったく違うアプローチをする予定はありますか?健康を確実に維持するために大会を減らすとか、違うトレーニングをするとか。
N:いや、ないよ。すべてうまくいってるもの。3年連続世界No.2、5600ポイントだよ。ポイントで僕が史上最高のNo.2かどうかは分らないけど、でも絶対ベストの一人だと思う。普通だったらこのポイントなら75%の状況でNo.1なんだ。だから、すごくうまくいってると思うよ。

多くを変える必要はないんだ。いろいろ改善し続けなくちゃならないけどね。サーブはもっともっとよくしなくちゃね。それにリターン、攻撃的なリターン、ボレー、スライスも。今年はスライスとボレーはすごくよくなった。これからはもっとネットに出るよ。

僕にはそれが大事なんだ。もっといい選手にならなくちゃね。でもそんなに多くのことは変えてないよ。健康についていろいろ言われるけど、問題はひとつだけなんだ。ヒザの問題で、USオープンで最高のパフォーマンスができなかったってこと。でもあとは、僕はツアーで2番目か3番目、でなきゃ1番多く試合をこなしてる。正確には誰か毎シーズン僕より多く試合をしてるか知らないけどね。それに、僕は大事な大会を欠場してはいないよ。

僕が故障を抱えてたのはUSオープンだけだ。もしこの故障が出たのが、たとえば3週間あとのバンコクに行く時だったとしたら、そのことについて何か言う人はいなかったはずだよ。

だから、この状況は最高に運がいいというわけじゃなかったね。でも僕は多くの試合をこなしてる。何週間も、毎週たくさんの試合をやってきたんだ。モンテカルロ、バルセロナ、ローマ、ハンブルグ、パリ、ウィンブルドン、全部決勝まで行った。だからいつも100%でいるのは難しいんだ。
でも今年は問題は抱えてないよ。USオープンだけだ。だから、僕にとってはすごくいい年だし、これはすごくいいニュースなんだ。1年中肉体的にすごくよかったってことだからね。でもみんないつもラファはケガしてるって言う。そんなことない、僕はケガしてないよ。問題がある時もあるけど、それは他の選手と同じ、普通の問題なんだ。


そうか・・・来年もやるのね。
がんばってくれ。(涙)